2018年12月31日月曜日

時の音


昔懐かしい音に「時の音」があります。
柱時計のカチ・カチという音です。

子供の頃に風邪をひいて近くの病院へ行くと、待合室には
大きな時計があって、カ チ・カ チとゆっくり音を立てて、
緊張感のある暗くて高い天井に響いていました。
熱のある頭で名前を呼ばれるまでじっと待っていた記憶です。

柱時計のカチ・カチという音は、時として残酷な響きもあります。
母の臨終の枕元で、もう決して戻らない時の流れを残酷に
刻んでいた記憶です。


今は「時の音」を聞くことはなくなりました。
でも、今も決して戻ることのない時の流れを刻んでいます。

間もなく忙しかった2018年が幕を閉じます。
2019年が後悔のない良い年となりますように

ブログをご覧いただき誠にありがとうございました。
皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。


2018年12月17日月曜日

市民文化祭を終えて


12月1日、2日と市民文化祭が開催されました。
多くの方にご来場いただき誠にありがとうございました。

今回はA2サイズのポスターや複数の写真を組み合わせた作品など
これまでにない展示があり新鮮だったと思います。

パソコンで制作した作品はプリンタで印刷するために大きさに限界が
あります。家庭用ではA4サイズのプリンタが主流ですから作品の
サイズも自ずとA4が中心となります。
これまでは、それで良かったのですがパソコンを一つの道具として
考えた時に、その作品の持つ芸術性を最大限表現するためには
サイズの制約を外すことが重要だと思っています。

実際、大きなサイズにすることによってこれまでにない豊かな表現が
できるようになりました。逆に作品に合わせ小さなサイズで受賞された
方もいらっしゃいます。

額もそうですね。
絵画や書などは作品に合わせた様々な額を使用しています。
皆さんの作品もレベルが向上しておりますので、作品に合った額や
装丁をすることで作品が活きると思っています。


少しずつではありますが、芸術作品への道を歩みたいと思っています。





2018年11月18日日曜日

もっと絵が描きたい


庭の菊の花も終盤を迎えそろそろ冬支度。
明日は酉の市。

12月1日、2日に行われる佐野市民文化祭(パソコン部門)に向けて作品を
制作してきましたが、やっと終了しました。
今年は風景画にチャレンジしてみました。

自分の作品が終了した後で東山魁夷展に足を運びましたが、そこには静かで
穏やかな世界観があり圧倒されてきました。
私の大好きな画家ですから観ていて楽しかったのですが、数日前に完成した
自分の絵の稚拙さが恥ずかしくなって帰りの足取りは重いものがありました。

東山魁夷の絵と対比させるのはレベルの違う話ですが、自分の理想とする
絵に一歩でも近づきたいと思っていただけに、その距離感に圧倒されます。

もっと絵が描きたい。

2018年10月1日月曜日

語り


小学生の授業では朗読の時間がありました。
先生が物語を読んでじっと聴きます。
子供ながらに人物や風景を想像したものです。

先日、フルート・ピアノ演奏に合わせ映像を壁に写しだすコンサートを
開催しました。これまでも音楽と映像のコラボを行ってきましたが
今回は語りを入れました。

今までは映像を使いすぎて音楽を楽しむ余裕を狭めましたので
映像は抑え気味にして物語風の語りを入れ創造の世界を一気に
広げようとしたものです。動画も初めて使いました。


新しいことにチャレンジしているかに見えますが、私にとっては
どうしたら音楽の世界を通じて皆さんに穏やかで幸せな気持ちに
なっていただくことができるか、その延長でしかないです。
私の描く絵画も同じです。



2018年9月13日木曜日

儚い


人の一生は儚いですね

義母がくも膜下出血で倒れ 意識が戻らないまま息を引き取りました
倒れてから11日目のことでした
享年81歳

前日まで元気にしていただけに家族の動揺と悲しみは計り知れないものがあります
突然の死は その現実を咀嚼するのに時間がかかります
ただ いつも存在していた空間と音がない寂しさは
時間が経つにつれ 決して埋められないことを知り
哀しみが現実のものとなります

ご冥福をお祈りしております
これまでありがとうございました






2018年7月26日木曜日

わからない


私の場合、ブログの更新が滞るのは忙しくて気持ちの余裕のないときです。

今回は文化協会のホームページの立ち上げで四苦八苦していました。
新しいツールを使うのですが、なかなか難しくて・・・。
どうやったら良いのかわからないのです。

ふと、「わからない」という漢字はいろいろあることに気がつきました。

解らない
分からない
判らない

日本人は「わからない」ことを理論的に分析し、分類していたことに
驚きを感じます。

ちなみに「うつくしい」の漢字は
「美しい」だけです。
ちょっと意外な感じがします。

2018年7月8日日曜日

普通の朝


毎朝4時半ごろになるとスズメが鳴きだします。

まず1羽が鳴きだし他の仲間も待ってましたとばかりに
鳴きだします。
風は微かに通りすぎて畑に吊るされたカラス除けの銀色の
短冊を揺らします。

やがて畑の向こうの道に犬の散歩をする姿が見え始め、
車がさあっと通り過ぎていきます。

こんな平穏な日々がどんなにか幸せなことだろうと、
つくづく思います。

西日本では豪雨による甚大な被害が発生しています。
きっと今朝もスズメは鳴いていないのでしょうね
心よりお見舞い申し上げます。

2018年6月24日日曜日

ふたつの写真展


最近2つの写真展に行ってきました。
ひとつは写真愛好家5人による写真展で、各人のコーナーを
設けて個展風に展示してあります。

それぞれの方は自分のポリシーを持っており、白黒に美を
求める方やフィルムカメラしか使わない方もいらっしゃいます。
その中で私が忘れられないのは、1枚の神輿の写真。
担ぎ手は動いているため、ずれて顔もわかりません。
神輿本体だけがシャープにピントが合っています。
普通は担ぎ手の表情を狙って撮影するのでしょうが、そこには
全く関心がないような写真です。じっと観ているうちに、はっと
気がつきました。
本来の祭りの中心は神様が宿る神輿であることに。

写真に媚びない確固たる姿勢に感動を覚えました。

もうひとつは、撮影の技術や印刷のグレードが高い写真展です。
そこには緻密に計算された構図や光で自然の風景が写しだされて
いました。露出を調整し渓流の流れや苔むした岩を青く鮮やかに
表現したり、林の中の湿った空気や、雪原の冷たさを写した写真など、
思わずため息がでるほどの美しい写真がありました。

写真を使って自然の美しさを演出している、そのような印象を持ち
ました。

写真を撮るのは誰にでもできますが
写真という手段によって、美しさや喜び、哀しみを語るのが写真家で
あると思います。
そのような写真を撮りたいですね。

2018年6月12日火曜日

ジェットストリーム


皆さんは、「ジェットストリーム」というFM放送の番組をご存知でしょうか。
懐かしいと思われる方も多いことかと思います。

城達也のナレーションで始まる深夜の音楽番組です。
海外旅行がまだ一般的でなかった頃に、海外の風景を饒舌な語りで
音楽とともに案内していただきました。

今よりももっと誠実な時代にあって、自分と真剣に向き合っていた頃を
音楽とともに思いだします。オープニング曲のミスター・ロンリーは青春
真っただ中の甘く切ない夜を色彩豊かに甦らせてくれます。

語りの豊かな表現は今でも多くのファンを魅了しています。

今年9月のフルートとのジョイントコンサートでは、音楽と映像、そして
饒舌な語りで、「ジェットストリーム」の世界に誘います。

https://www.youtube.com/watch?v=tC7NCSCH4xU



2018年6月1日金曜日

パソコン生活


パソコンをあまり使わない人にとっては、毎日パソコンで何やることあるの?
と思うでしょうね。

私は毎日パソコンを使っていますが、いったい何をしているのか・・
ここ何日かのことをご紹介したいと思います。

まずは時間軸を遡ってみます
〇写真講座のテキストをホームページより印刷
〇土曜日の倶楽部の例会で使用するテキストの制作
 ・市販本をスキャナで取り込んで編集し、印刷
〇写真講座の内容検討(ホームページ検索)
〇文化協会へ提出する今年度の名簿印刷
 ・郵送された名簿用紙をスキャナで取り込んで追記編集し、印刷
〇先日行われたフルート演奏会の感想メールを送信・返信
〇メールへの返信
〇今年度のイベント企画案を文化協会へメール送信
〇インラスト印刷業者への支払い(カード決済)
〇コンサートチケット印刷業者への支払い(ネット銀行口座振込)
〇インラスト印刷業者(徳島)へメールで印刷依頼
〇コンサートチケット印刷業者へデータ送付
〇コンサートチケット印刷業者へメールで見積依頼、入手、発注
〇文化協会ホームページ意見交換会の議事録をメール送信

2018年5月28日月曜日

趣味のパソコン


久しぶりに書店に行ってきました。
パソコンのコーナーをのぞいてみたのですが、以前よりも
ずいぶんと様変わりしていました。

パソコンが全盛期の頃はいろいろな入門書が所狭しと並んで
いましたが、今は少なくなりました。それぐらいは予想がつくの
ですが、中高年向けの趣味でパソコンを楽しむことをテーマに
した雑誌や本が全く姿を消していたのには驚きました。

パソコンで何か小物を作ったり簡単な案内状とか作成する内容
だったのですが、今はそのような本が見つかりません。
毎日案内状とか作るわけではありませんからね・・・
飽きられたのです、きっと
毎日ネットを見ることはあっても、趣味でパソコンを使うなんて
想像つかないのでしょうね
多分自己満足だけに終わっている人が多いのだと思います。

身近に相談できる仲間がいなかったり、制作した作品を発表
できる場がなかったり、それで気持ちが遠のくのだと思います。
パソコンの可能性はたくさんあるのにもったいない気がします。

サークルの真の価値はそこにあると思います。
私たちのパソコンサークルは来年創立20周年を迎えます。
まだまだ成長期です。



2018年5月20日日曜日

カメラマンのマナー


初めて鉄道写真を撮りました。
事前に撮影スポットを探し、ここは穴場かなと思われる場所を
見つけましたが甘かった。

当日は1時間ぐらい前にその場所に行きましたが既に5~6人
待機してました。最終的には20人ぐらいになったでしょうか。
やはり皆さん良く知っているのですね。驚きました。

マニアの方ばかりでしたので他の方の撮影を邪魔しない位置や
高さに気を遣っていたようですが、自分のファインダーの中に
他のカメラマンや荷物が写り込む時は、すかさず移動するよう
お願いをしていました。

ちょっと緊張感のある現場でした。
この現場を経験することでマナーを覚えていくのですね。

2018年5月14日月曜日

ホームページをリニューアルしました


佐野ぱそこん倶楽部のホームページを全面リニューアル
しました。会社に勤めているときは、なかなかできません
でしたので何とおよそ20年ぶりの大幅デザイン更新です。
佐野ぱそこん倶楽部

最初は雑誌で勉強しながら制作しましたが公開された時は
とても感動したことを覚えています。
雑誌にはいろいろなイラストがあって選ぶのに楽しかったの
ですが、今は当時主流だったちょっとしたアニメーションが
影をひそめ、おしゃれなページが増えました。

とてもおしゃれなページでも更新されていないと、もったい
ないなと思います。

そのホームページの雑誌はずいぶん前に廃刊となりました。
そういえばパソコンの本でわわかりやすくて愛用していた
本も廃刊になったばかりか会社そのものがなくなってしまい
ました。残念ですね。

これも時代の流れでしょうか・・・

寂しい気持ちですが、よくよく考えると今もホームページを
更新し続けている私もこの年齢としては珍しいかもしれま
せんね。頑張らなくては・・・




2018年5月9日水曜日

土壌


今年は鉢植えの薔薇が大きく咲きました。
植え替えをしたのが遅かったのでうまく育つか心配をしていたのですが
今は綺麗に咲いて毎朝楽しませてくれます。

薔薇は生育が良いので1年もすると鉢の中は根でいっぱいになります。
今年は思い切って土を全部落とし、綺麗に洗って新しい土に入れ替え
ました。ちょっとやりすぎたかなと不安でしたが、きっとそれが良かった
のでしょうね。

植物にとって土壌は大切な要素の一つですが、長い間そこに留まると
土が固くなって生育が止まってしまいます。ときには害虫が住み着いて
根をダメにしてしまいます。
それでも無理やり肥料をやれば何とか花は咲きますが、大きく柔らかい
花は咲かないですね。

植物はいろいろなことを教えてくれます・・・。

2018年4月19日木曜日

退職その後・・・


長年勤めた会社を退職し20日が過ぎようとしています。
会社で仕事をしていた時間がまるで嘘のように遠い記憶になりました。
不思議なくらいですね。

最初の頃は熱を出して会社を休んだ時のように、朝小学生が集団で登校
する時の賑やかさや、近所のアパートから勤めに出るときの慌ただしさが
妙に新鮮だったのですが、そのうち普段の生活の中に埋め込まれて
しまいました。

やりたいことがまだまだあるのですが、時間の自己管理をしないと
あっという間に1日が過ぎてしまいます。
毎日昼寝をするようになってしまいました。
私も標準的な中高年の定年後の生活になじんでしまったようです。

でも、今はやりたいことに燃えています~

2018年4月7日土曜日

笑顔下手


最近 私の顔写真を撮っていただける機会が多くなりましたが
そのときに必ず言われることがあります
「表情が硬いです」
「もっと笑顔で」

自分では緊張しているつもりではないのですが きっとそう見える
のでしょうね
私は子供の頃 正直父の顔があまり好きではありませんでした
口元がいつも何か不満そうな 何か文句を言いたそうなこわばった
感じがして嫌でした

でも自分が父の年齢に近づき いつしかその年齢を越えるように
なると 鏡に映った顔がやはり親子でしょうか 父の顔に似てきた
ように思います
それと同時に自分が若いころ父の顔にそのような感情を抱いて
しまったことを申し訳なく思います
鏡に映った自分の顔が父と同じように口元がいつも何か不満そうで
何か文句を言いたそうなこわばった感じがしてよけいに嫌になります


年齢を重ねて男女を問わず素敵な顔をしている方を見るにつけ
とてもうらやましく思います
顔は心の表れでもあるような気がしますので 心を清らかにする
努力をしないといけないかなと本気で思います

自分の嫌な顔から抜け出すために・・・

2018年3月27日火曜日

今日退職しました


本日、長年勤めた会社を退職しました
定年後の嘱託も含め39年間の会社生活でした


謹啓

 今年の春は暖かい日が続いたために例年よりも早く
満開の桜を迎えることとなりました
私儀 綺麗な桜に見送られ3月末日をもちまして退職
することとなりました
ちょっと長居をしてしまいました

入社以来いろいろなことがありましたが皆さんと一緒に
苦労した時の思い出は既に浄化され楽しい思い出と
ともに貴重な一コマとして記録されております

今 退職の時を迎え悔いのないさわやかな気持ちで
会社を去ることができるのは 皆様ひとりひとりの
お蔭と心より感謝し御礼を申し上げます

そして皆様もご健康で自分らしい輝かしい未来を迎える
ことができますよう心よりお祈りしております

私もこれから会社とは別な世界で満開の季節を迎えたいと
思います
今日までいろいろありがとうございました

2018年3月吉日

2018年3月22日木曜日

誕生日


3月17日に64回目の誕生日を迎えました
自分の年齢は遠い世界のような気がしていつも気分的に
何か納得いかない感じがするものですが 皆さんから
健康に気をつけてという励ましの言葉をいただいたりすると
まぁ受け止めるしかないかなとも思います

年齢ではなく単純に例えば第64回という数字に置き換えて
眺めているとかなり重みがありますね

創立64周年記念式典
かなり歴史のあるイベントのような感じがします

考えてみれば生まれてから第64回目のステージがこれから
始まると思うと この1年がとても貴重に見えてきます
1日1日を大切に生きたいと思います



2018年3月5日月曜日

春が来て


庭の小さな梅の木が満開になり
ミニ水仙の黄色が春の演出をしてくれます

駅から会社へ行く道には
今年も沈丁花が咲き始めました
蕾がいつの間にか大きくなって
2,3輪ぽっと小さな花びらを開かせています


今日、今月いっぱいで会社を退職することを
決めました。39年の会社人生でした

書斎の外では、春には似つかわしくない
しとしと雨が降り始めました




2018年2月25日日曜日

心の闇


パソコンで描けない色があります。
黒色です。

そんなはずはないと反論される方も多いと思います。
光の三原色は赤と緑と青の配分で決まりますから
黒色は赤と緑と青の値が全てゼロで設定できます。

しかしながら印刷したものはパソコンの黒とは違うのです。
この世の中に、そもそも黒色は存在しないのです。

影は黒ではありません。
人間の目に映るもので真っ黒は存在しません。 

存在するとしたら、それはあなたが目をつぶった時です。
目をつぶり、心に蓋をして見ようとしないときにのみ闇は存在します。

目を凝らしてごらんなさい

そこにはきっと何かが見えるはずです。

 

2018年2月24日土曜日

見失ったもの


今年の元日はいつものように三毳山(みかもやま)に登り
初日の出を拝んで参りました。

しかしながら心穏やかに朝日を迎えるまでに、およそ新年
には似つかわしくない重苦しいあきらめの気持ちが支配し、
今年一年の不幸を予感させるできごとが起こりました。

御来光を迎える展望台は富士山や関東平野を一望できる
山の小高い場所にあります。
そろそろ地平線が赤く染まり始め、初日の出の場所が確認
できそうになるとカメラを準備します。
展望台は高さ1mぐらいの石の塀で囲われていますので、
その上にカメラを載せて写り具合を確認していた時に、手が
滑って何とカメラを下に落としてしまったのです。
そこは高さ5mぐらいの山の斜面で下には岩や落ち葉が深く
堆積した場所でした。

慌てて下に降りて木を掴みながら斜面を探しましたが、いくら
探してもありません。
半ばあきらめて、上に戻りもう一度上から目を凝らして探し
ましたがありません。

それでも諦めきれず、もう一度下に降りて探しました。
見つからず、また戻りました。


念のためまた下に降りて落ち葉をかき分けてみましたら、
やっと落ち葉に埋もれたカメラの姿を見つけることができました。
そのときは宝物でも見つけた少年のようでした。

安心して上に戻って確認したところ、今度はバッテリーがない
ことに気づきました。何ということでしょう。これでは写真が
撮れません。がっかりです。
きっと衝撃で外れたのでしょう。

さすがに買うしかないかと諦めようとしましたが、ここまで探し
たのだからと気を取り直して下に降りていきました。


今度も見つからず一度上に戻りましたが、諦めきれず
再び下に降りて、足で落ち葉を踏み固い感触がないか
調べてみることにしました。
木に掴まりながらあちこち探し回りました。

どれぐらいの時間を探したでしょう・・
幸運なことにやっと落ち葉に埋もれたバッテリーを探し当てる
ことができました。たかだか5分か10分ぐらいの時間でしたが
私にはとても長い時間だったような気がします。

上に戻り確認したところ今度はバッテリーの蓋がないことに
気づきました。もういいと思いながらも諦めと希望と意地に
揺れながら、再び下へ降りていきました。

本体が落ちてバウンドしたことを想定し落ちていそうな場所を
あちこち落ち葉をかけ分けたところ、光るものを発見し無事に
蓋を回収しました。

今回は幸運にもカメラ本体がそのまま落下したため、レンズを
痛めることなく今も問題なく撮影できています。


今、冬のオリンピックが開催中です。
日本人の活躍とメダリストのインタビューが連日報道されて
いますが、多くの心打つ言葉に感動します。

4年前のオリンピックに出場できなかった悔しさやメダルを
逃した悔しさをばねに、ひたすらオリンピックを目指し真摯に
自分と向き合ってきた姿は多くの日本人を感動させました。


一度、見失ったものは大きい
でも決して諦めず、自分を信じて希望と意地でただひたすら
見失ったものを探し求めれば、必ず手に入れることができる。
それには冷静な判断と努力が必要なことも教えてくれます。


私がカメラを見失ったことは些細なことかも知れませんが
オリンピック選手の活躍と重ねたときに、とんでもなく深い
ことを教えてくれたような気がします。

2018年2月9日金曜日

ステージの夢


イベントが続いていた頃は、よくステージに立つ夢を見ました。
正確に言うとステージに立つ前の夢ですね。

演劇の主役であったり指揮者であったり役割はいろいろです。
リハーサルで舞台に立つのですがうまく台詞が言えなかったり
思うようにできなかったり何かしら焦っている夢です。


邦楽八景舎のリハーサルで初めてホールの舞台から客席を見た
ときの印象が強烈に残っています。きっと演奏者はこの景色を
見ているのかと思うと何か自分が主役になったようでうれしくなります。

本番では最前列の席で客席に背を向けて座り、映写していましたので
会場の様子はわからないのですが、演奏の途中から客席が静まり返り、
皆さん聴き入っている雰囲気が押し寄せてきました。
緊張感から安堵の気持ちに変化した瞬間でしたが、同時にこの会場が
恐ろしくも思えました。

客席の雰囲気が恐ろしいまでに伝わることに驚きます。
演奏が終了し熱狂的な拍手で迎えられた時の喜びは演奏者にとって
この上ない喜びかもしれませんが、もしその逆だとしたら絶望の淵に
立たされて、逃げるように舞台袖に戻るかと思うと恐ろしくもあり
小さな舞台であっても聴衆の前で演ずることの意味を重く受け止め
身が引き締まります。

2018年1月31日水曜日

邦楽八景舎


日本の伝統音楽である邦楽を八つの景色の中で楽しんでいただこうと
佐野市文化協会に所属する邦楽部門(三味線、箏)とパソコン部門で
コラボユニット「邦楽八景舎」を設立いたしました。

八つの景色とは・・
日本画、洋画、デザイン画、イラスト、詩画、写真、動画、そして
景色のない音楽そのもの。

例えば、邦楽を演奏するステージに音楽に合わせた浮世絵や日本画を
映写します。最近はプロジェクションマッピングが人気ですから、音楽と
映像を組み合わせた演奏会やイベントは数多くありますが、私たちは
音楽の表現する内容まで深く入り込んで音楽と映像を融合させた
独特の世界を創り上げたいと考えています。

長唄は、その時代の言葉で唄われますので何を表現しているのか
ほどんとわからないのですが、映像と組み合わせることでより具体的な
イメージを描くことができます。筝曲もそうですね。

昨年の5月と11月に公演「日本の四季」を行い、今年1月には公演
「新春の調べ」と栃木県文化振興大会のアトラクションに参加して、
好評を得ました。

機会がありましたら、ぜひ聴いていただきたいと思います。

2018年1月2日火曜日

年賀状


会社の現役を離れてから 年賀状の枚数が増えました
パソコンサークルの会員数は年々減少しているのですが
事情があって退会した多くの方から今年も年賀状を
いただきました

私にとって何よりも宝物ですね
とても幸せなことですね

ありがとうございました

今年も多くの方に感謝したいと思います

再生


新年明けましておめでとうございます
皆様にとりまして幸多き年となりますようお祈り申し上げます


この時期の薔薇は葉を落とします
もちろん寒さに備えるためでもありますが もうひとつ重要な
意味があります

病気に感染した葉を落とすことで新芽の感染を防ぐことでも
あります
今年は黒星病が発生し葉の多くに黒い斑点ができて困りました
薬も効かないようでしたので この時期を待つことにしました

今薔薇は休眠の期間中でほどんと葉を落としていますが 
品種によってはまだ葉が残っています
このような葉はあたしい葉の感染を防ぐため強制的に葉を
むしり取ったほうが良いらしいです

葉を落とすことで休眠に入ります
この休眠こそが大きな花を咲かせるのに重要なことなの
です

こうして植物は毎年再生を行って成長していくのですね

私たちも その年に生まれたじくじくとした思いや怒り 悲しみ
他の人から感染した嫌な感情を全て捨て去って1年に1度で
良いですから再生できたらいいですね
自分で捨て去ることができなかったら 他の人にむしり取って
もらえるといいな・・・
神様にそうお願いするのも良いかもしれませんね