2018年6月24日日曜日
ふたつの写真展
最近2つの写真展に行ってきました。
ひとつは写真愛好家5人による写真展で、各人のコーナーを
設けて個展風に展示してあります。
それぞれの方は自分のポリシーを持っており、白黒に美を
求める方やフィルムカメラしか使わない方もいらっしゃいます。
その中で私が忘れられないのは、1枚の神輿の写真。
担ぎ手は動いているため、ずれて顔もわかりません。
神輿本体だけがシャープにピントが合っています。
普通は担ぎ手の表情を狙って撮影するのでしょうが、そこには
全く関心がないような写真です。じっと観ているうちに、はっと
気がつきました。
本来の祭りの中心は神様が宿る神輿であることに。
写真に媚びない確固たる姿勢に感動を覚えました。
もうひとつは、撮影の技術や印刷のグレードが高い写真展です。
そこには緻密に計算された構図や光で自然の風景が写しだされて
いました。露出を調整し渓流の流れや苔むした岩を青く鮮やかに
表現したり、林の中の湿った空気や、雪原の冷たさを写した写真など、
思わずため息がでるほどの美しい写真がありました。
写真を使って自然の美しさを演出している、そのような印象を持ち
ました。
写真を撮るのは誰にでもできますが
写真という手段によって、美しさや喜び、哀しみを語るのが写真家で
あると思います。
そのような写真を撮りたいですね。
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