2020年2月5日水曜日

冬の薔薇


冬の薔薇は咲かない、ずっとそう思っていました。晩秋に蕾を残した薔薇は
冬の寒さの中で固く花びらを閉ざし、鮮やかな色をのぞかせていた先端は
それ以上膨らむこともなく、やがて色褪せて蕾のまま立ち枯れていきます。

そこに何か人生の悲哀をみたようで、やりきれない思いが残ります。
ところが今年は暖かい日が続いたせいか、軒下に置いた鉢植えの薔薇が
一輪咲きました。オレンジ色の綺麗な薔薇です。色の抜けた庭の片隅に
最盛期と同じように咲いてくれた薔薇は愛おしくさえ思えます。

育て方の基本では今の時期、枝を切り、葉を全てむしりとって休眠させないと
だめなのですが、やめておきます。寒風の中でも春の日差しを受けて咲く花を、
咲き終わるまで眺めていたいと思います。

2020年1月1日水曜日

あけましておめでとうございます


あけましておめでとうございます
皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げます


昨年末に風邪をひいてしまい、ずっと寝込んでしまいました。
インフルエンザではないのですが咳がひどく、参りました。
何をやるにも健康が第一ですね。

皆様にとっても良い年となりますように


2019年12月30日月曜日

パソコンを買いました


最近パソコンを買いました。
これまでのパソコンは2011年に購入したもので故障とかはないのですが
データの容量も多くなり、消失すると大変なことになる恐れがありますので
購入を決めました。

それにしてもよく働いてくれました。
資料を作成するだけでなく、絵を描いたり、音楽と映像を組み合わせたり
今年のすべてのアウトプットは、この1台から創り出されたものです。
すごいなぁと、つくづく思います。

来年からは少しずつ移行しますが、どんな新しいことを創り出せるのか
夢はまだまだ続きます。

今年1年、ブログをご愛読いただきありがとうございました。
新しい年での皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げます。

2019年11月10日日曜日

市民文化祭を終えて


今年の市民文化祭(パソコン部門)は11月8日~10日の3日間
行いました。倶楽部創立20周年の記念作品展を一緒にやりまし
たので期間を従来より長めにとりました。ご来場いただいた皆様
にはこの場を借りまして厚く御礼申し上げます。

今回は記念事業ということもあり、各支部ごとにひとつの作品を
共同で制作していただきました。最初はどのようにするか戸惑いも
あったようですが最後まで楽しくできたと思います。

さらに伊勢崎市のパソコン絵画愛好会の皆さんに作品を展示いた
だき、交流会を行ってこれまで以上に内容の濃いものとなりました。
関係者の皆様に、心より感謝申し上げます。

パソコンをとりまく環境は大きく変化しておりますが、これからも
皆さんと一緒に楽しんでいきたいと思います。


2019年10月21日月曜日

演劇のこと(本番)


演劇の初日が近づくと稽古にも熱が入ります。
後から振り返ると本番の2,3日前から急激に完成度が上がったような
気がします。台詞と動きは既に俳優の身体に染み込み、後は、
どうやって自己表現するかにかかってきます。

プロの演出家、曰く「あり得ないことを、さもありそうに演じる」
これが演劇の神髄だそうです。
「あり得ないことを、あり得ないように演じる」のは三流の役者という
ことでしょうか。

何とか10月19日、20日と2日間の公演を無事に終了することが
できました。私は進行に合わせた映像を担当しましたが、お客様から
宮沢賢治の世界(今回の演劇のテーマ)感がでていて、とても良かったと
お褒めの言葉を頂戴し、うれしく思います。とても勉強になりました。

2019年10月13日日曜日

台風19号


台風19号により佐野市は甚大な被害が発生しました。
私の家から歩いて10分ぐらいのところに、ニュースで大きく報道
された秋山川の決壊現場があります。

濁流が流れだし、住宅や車は土砂に埋まり現実とは思えない光景を
目の当たりにしました。上空では防災ヘリが停止し救助用のロープを
下しています。組み立て式のボートで避難者を運んでいる姿も見え
ます。

前夜、佐野市全体に避難指示が出されましたが他人事のように
思えて避難はしませんでした。そのうち市内各所の避難所が危険の
ため閉鎖となり別な避難所への指示が出されて、はじめて事の重大
さを知ることになります。

被災された多くの方へ、心よりお見舞い申し上げます。


2019年9月1日日曜日

8月の記憶


クルーズ船でゆっくりと太田川をのぼり、次第に原爆ドームが
姿を現してくると重苦しさで言葉を失いました。

私が広島を訪れたのは5年前の8月5日、平和記念式典が
行われる前日でした。船首がゆっくりと向きを変え、下船場に
近づくとその先には宗教団体が打ち鳴らす重く畳み掛けるような
団扇太鼓の音や、女性合唱団の清らかな歌が響き渡って異様な
ほどに緊張感のある空気が漂っていました。

蝉が休みなく重なり合って鳴いている道をゆっくりと歩きながら、
一瞬にしてすべての音が消えた時を想い胸が張り裂けそうに
なります。瓦礫に記憶された事実を淡々と語る広島の方の深い
悲しみや絶望を想うとやり切れない思いです。

鮮明に記憶された8月です。