2014年12月9日火曜日

作品展を終えて(2)


作品展が終わってから脱力感で何も手が付きませんでしたがやっと復活しました(笑)
作品展への思いを綴ってみたいと思います。


今を生きる

 
「今を生きる」というテーマは、何か気恥ずかしく大げさすぎるかなと正直迷っていました。「生きる」という言葉は今回初めて使った言葉ではありません。毎年行われる公民館主催の文化祭では一つの統一テーマを決め皆さんに作品を制作してもらいましたが、実は3年前に発生した東日本大震災の直後、私たちにできることはないかと考えたときに自分達なりに応援するメッセージを発信しようと思って決めたテーマが「生きる」でした。

今回の15周年では復興応援という言葉を使い、被災された方へのお見舞いと応援メッセージを発信したく当時の作品に一部を追加して展示しました。前回の作品展は10周年でしたので、あれから5年(正確には4年)が経過したことになります。しかし中高年にとって5年という歳月は決して短いものではありません。

 

10周年以降に会員で亡くなられた方もいらっしゃって、今を大切に生きることがとても重要だと思うようになりました。訃報を知りご自宅にお線香を手向けに伺った際に奥様から故人は生前倶楽部を楽しみにしていたことを知り思わず涙ぐんでしまいました。倶楽部から帰ってくるとその日にやったことを楽しそうにお話になったそうです。

今日はこんなことやったよ。楽しかった…。

病魔に侵されても、もう一度やりたいなぁとおっしゃっていたそうです。

仏壇の側には、故人の作品がいくつも置かれていました。

 

それをみて、私のやるべきことがはっきりしました。

会員の方に残された人生はそう長いものではありません。パソコンを操作できる時間はそう多くはないはずです。であれば、その残された貴重な時間に家族や友人、そして何よりもご自分に残せる素晴らしい作品を作って欲しい。そのためのお手伝いをしたい。

もう迷いは全くありません。私も残された時間にやるべきことはそれしかないと強く確信した瞬間でした。

 
今を大切に生きて欲しい

まぎれもなく私たちはこの一瞬を生きているのです。真剣に生きたい…

そのために生きる喜びや感謝を表現する作品を制作したい
 

もう迷いは全くありませんでした。
「今を生きる」それが今回の作品展で選んだ言葉です。

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