2016年8月6日土曜日

写真の良さ


写真に凝り始めると、高いカメラを買い求めたり、自然の見せる素晴らしい瞬間を時間や場所を
問わず追い求めるのが一般的なような気がします。

でも、世の中には金銭的にも時間的にも余裕のある人はそうそういないものです。
倶楽部では、皆さんの撮影したごく普通のスナップ写真をトリミングし一部を拡大したりして
作品に仕立ててますが、驚くほど素敵な写真になることがあります。
人物を撮影した写真に多いですね。

素敵な写真に変化するということより、撮影された写真の中に被写体である人物と撮影者との
間の日常的な関係や被写体に対する温かい眼差しが埋め込まれていて、それを引き出すことで
素晴らしい写真に生まれ変わるのです。日常的な会話が聞こえてきたり、愛情が体温として
伝わってくるのです。素敵ですよね。
そのような写真は、たとえピントがシャープでなくても構図がだめであっても、充分に人の心を
捉えてしまうのです。

東日本大震災で被災された方を応援するため、笑顔の写真をテーマにしたことがあります。
素晴らしい写真がたくさん集まりました。
その時、皆さんの身近に素晴らしいシャッターチャンスがたくさん転がっていることに驚きました。
ひょっとしたら人に感動をもたらすような写真が撮れるようになるのではと思い始めました。

その後、作品を作り続けるうちにママやおばあちゃんにしか撮影できない素敵な写真が
続々と登場し、私はわくわくしてきました。
あの時に思い描いた期待が強い思いへと変わってきました。

そして今年、佐野市の夏の最大イベントである「さの秀郷まつり」に出品し、一流のアマチュア
写真家の方とご一緒させていただくことになりました。
さすがに写真家の方には及びませんが、(私としては)その思いが確信へと変わりました。
私たちは、写真の技術は未熟ですが、これでいい、「これでいいよ」と思います。
その瞬間、その時の体温を感じる心温まるホットな写真を目指したいと思います。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

今回デジカメのオープン講座に参加させて頂き、写真の撮り方を一から教えて頂きました。

写真の知識についてゼロの私ですが、少しの知識でもこうした方がいいかなとか、背景とかに気を付けるようになり、写真を撮ることが楽しくなりました。

こんな私でも今回佐野秀郷まつりに出品させて頂き、それも先生に撮る楽しさを教えて頂いたからと、先生にトリミングの魔法を教えて頂いたからです。
本当に夢のように嬉しいです。

これからも、今の大事な瞬間をカメラで沢山撮りたいなと心から思いました。
そして将来子供と沢山の写真を見ることが楽しみです。
本当に本当に先生ありがとうございました。

オラフ さんのコメント...

Yさん
ご丁寧なご返事ありがとうございます。

今回の写真展では、取り纏めの斎地さんのご配慮で私たちも出品することができました。
もともとは写真サークルの方が中心でしたので作品のサイズも限定されていました。
今回、スマホでもOK、サイズもA3サイズ以上と私たちの出品しやすいように条件を
変えていただいたのです。

ここまでご配慮いただいた背景には、これまで皆さんが制作してきた写真の数々が
高く評価されてきたからだと思っています。
とてもうれしく思います。

写真は今、この瞬間を切り取るものです。
子供の成長は早いものですから、どんどん撮っていただきたいと思います。
ママさんにしか撮れない子供の生き生きとした表情は、きっと大きな宝物になるでしょう。
二度と撮れない写真もあるでしょう。

それは、今この瞬間を大切に生きることにつながると思います。