2010年3月18日木曜日

恩師の最終講義

私には恩師と呼ぶ方が3人おります。
おひとりは小学校6年の担任の先生で、現在も水彩画を描きつつ、いろいろな方に
絵を描く喜びを教えております。私が絵を好きになったのも先生の影響かも知れません。

おひとりは昨日ご紹介した大学の先生です。
エネルギッシュな方で短い命を燃え尽きた方ですが、私の人生の指針でもあり人格形成の
原点でした。

そしてもうおひとりは、私の所属していた大学の研究室と同じフロアにおられた先生で、
今月退官されます。直属の先生が父なる教育者だとすれば、この方は母なる教育者でした。
(もちろん男性ですが)
今日、その先生の最終講義があり大学まで聴講に行ってきました。
学生やOBの方もたくさんおいでになり、皆さんの真剣に聴き入る姿を拝見していると、この方が
どのように学生を育ててきたかがすぐ判りました。

「最終講義」…
何か重みのある言葉ですね。
いつか、自分も「最終講義」なるものをやりたいものです…

これまでやってきたパソコン教室の最後の授業では、私は何も教えませんでした。
「私は今日で皆さんとお別れです。もう皆さんとお会いする機会はないと思います。」
「これまで手取り足取り教えてきましたが、今日からは皆さん自身がテキストを読み取り
ひとりでやってみることを覚えてください。そうすれば先生がいなくてもできるように
なります。」

私は教育者ではありませんが、これもひとつの「最終講義」のあり方だと思っています。

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